うその投資話を持ちかけて客から出資金をだまし取ったとされる投資関連会社「フリッチクエスト」(東京都新宿区)が、出資金の手持ちがない顧客に消費者金融などから借り入れするよう指南していたことがわかった。こうした手口で、同社は主に若者から計約200億円を集めていたと警視庁はみている。
フリッチクエストの代表森野広太容疑者(38)ら男女8人は、詐欺容疑で警視庁に逮捕された。逮捕容疑は、出資者4人にうその海外法人への投資話を持ちかけ、出資金や手数料の名目で現金5680万円を詐取したというものだ。
捜査関係者によると、同社は2016年3月~22年1月に約3300人から同様の手口で約200億円を集めていた。顧客は若者が多く、資金がない場合には消費者金融や銀行などから調達することを提案。生活費や冠婚葬祭費名目で借り入れするよう指南していたという。
顧客に対しては、契約時に「途中で解約しても、出資金の7割は返金できる」などと説明していたが、返金を受けられないケースが多くあるとされる。顧客だった関東在住の男性(24)は、知人に誘われて消費者金融を7社ほど回って出資金として460万円を用意。配当金をほとんど得ることができず、自己破産したという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル